何も考えてない

ポケモンの自分用メモ

【シングル】マニュ入り対面構築【S17最高2153最終2100】

○S17使用構築。最高2153、最終2100とORASラストシーズンで自己最高レートを更新することができた。

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見返したらめっちゃ長い。

○概要
ORAS中盤シーズンまでマンダ軸を中心に使ってきたが、ガルゲンの対応範囲に敵うものではないと判断し、対面構築を組むこととした。特に裏でガルガブボルトゲンガーゲッコゴーリという構築を使う中で、ABガル・襷ガブ・ラムゲッコという選出の対対面構築性能の高さを実感し、これに近い構築を組むことを決めた。しかしラムゲッコは対クレセやスイクンへの崩しが十分とは言えず(後者は草結びを採用していなかったため)、また相手のガルが猫不意両立の型であれば、初手ガルガル対面で突破された後、こちらの裏2体をともに相手のスカガブの圏内に入れられやすいなど、多少の使いづらさを感じていた。そこで、これに代わるフィニッシャーとしてラム剣舞マニューラを採用することとした。攻撃範囲が優秀で、ゲッコウガを上回るSを誇り、ゲンガーにも比較的強めの駒である。S15で少し使っていたマニュ入りの構築であるガルガブゲンマニュアローガッサ(当時は珠マニュを採用していたが、やはり崩し性能がないため今回ラム剣舞に型を変更した)をベースに、穴を埋める形で構築を組んだ。

まずはガルーラ。元々はマニューラとの役割集中軸を考えての採用だったが、撃ち合える範囲が広いのでまず間違った採用とはならない。マニュはカバを崩せないため、冷ビ持ちとした。個別解説でも述べるが、現状のガルーラはASとABの二極化の環境であると感じており、前者を別に任せ、後者にアドバンテージを取るためにSを落としたやんちゃ猫捨て身個体を用いた。

次にアロー。マニュを採用することで重くなる格闘やフェアリー、鋼を見ることができる。ここまで電気が重いので、4体目にはガブを採用。ASガルにアドバンテージを稼ぎやすく、裏のクッションを呼びやすいゴツメ。電気に出して封じとステロを撒くだけでも仕事できる。5体目はゲンガー。元々の構築では滅びゲンとしていたが、ゲッコ入り対面でゲッコに任せていたカバ展開に対する駒がいなかったこともあり、挑発持ちとした。ラスト1匹は、元の構築では対面性能を意識して襷ガッサとしていたが、十分な崩し性能持たせたかったと同時に対竜意識の対面選出をしたかったためスイクンを採用した。

 

○構成

f:id:aaaa_OTL:20160914232709p:plainガルーラ@ナイト

191-154-106-73-90-121
191-187-126-93-108-131
猫騙し 捨て身タックル 冷凍ビーム (大文字→)地震

概要で述べたとおり、やんちゃ個体を採用。環境のガルーラはほぼASとABに二極化し、特にガルクレセに入っているものはASベースであることが多い。三日月の舞による回復のあるガルクレセに対してガル単体でアドバンテージを取ることは難しいと感じ、ガルクレセにはメガゲンでガルーラをキャッチし、対してカバガルのような構築にはこのガルーラとゴツメガブで対応するようにした。

前述のとおり、カバ入りはマニュで崩すことができないため、ガルーラで負担をかけたかったことから冷ビを採用している。当初はナットへの殺意から文字を採用していたが、ナットを全く見かけなかったことと、他の仮想敵に全く当ててくれなかったことから、安定非接触打点の地震に変更した。

調整はかざさんのこちらを参照(S15使用構築 2ロム2200 最終2208/2209 - *Starry Sky* )。A補正のかけた捨て身の圧力も耐久も魅力的だったが、Sはもう少し落としてABに回しても良いかもしれない。6V孵化厳選が面倒だったので早起き個体で妥協している。一度ゲンガーに素猫打って気まずくなった。当然ゲンにより多くの行動回数を稼がれうるので肝っ玉の方がいい。誤差だよ誤差!

追記:上位の構築記事を見ていると、自分同様最速を切った猫捨て身ガルーラが目に付いた印象がある。鉢巻ガブの逆鱗耐えも切りたくないラインであるので、S負けは事故と割り切るほかない。

 

f:id:aaaa_OTL:20160914234325p:plainゲンガー@ナイト
159-xx-81-166-104-161
159-xx-101-210-124-181
シャドーボール ヘドロ爆弾 挑発 道連れ

ガルゲン、ガルクレセ、クチート軸などに選出するメガ枠。ガルクレセとの初手ガルゲン対面はよく突っ張ってくれていた印象。ガルゲン同時選出が流行っていたが、個人的にはあまりパワーのある選出と思えなかったことから、気持ちだけ対ミラー性能があって突っ張りやすい控えめHDSゲンガー。ゲンガーミラーは環境的に祟り目鬼火が増えているため少ないと思っていたが、パーティーにマニュがいることもあってか、予想以上に少なかった(被選出率25%、そのうち被先発選出率30%)。CSメガゲンには当たらなかったのでマッチング運はよかったかもしれない。

マニュ採用により相手のフェアリーが重いので、最高打点ともなるヘド爆を採用。ラムゲッコなら相手できていたカバ展開に対抗するため挑発を採用した。対初手オボンカバについては、
1T:挑発 ステロ(失敗) 2T:シャドボ 封じ  3T:シャドボ 封じ
4T:挑発 封じ      5T:シャドボ 封じ(ここでゲンガーが倒れる)
となるため、相手の型や動きに依存するものの、裏のスイクンで封じを受けつつ瞑想を一度積むこともできる。挑発はHDポリ2やナットの処理にも重宝した。身代わりの方がガルクチとの初手対面時にアドバンテージを稼ぎやすいのは確かであるが、挑発もなかなかいぶし銀な仕事をする。ガモスの蝶舞を防ぐ等のプレイングもできるが、初手対面ガモスは拘っていることが多かったため、挑発は打たずにガブに引くことが多かった。(ガブは襷スカーフにも見えるうえ、後述のガブはC187眼鏡サイキネ程度ならほぼ2発耐える)

カバ展開にはゲンガーを出すものの、サイクル系のカバ入りには出す必要がなく、特にゲッコには勝てないのでカバガルゲッコにはガルを選出した。対カバリザにはガブから出してステロを撒き、最後の掃除役をさせることもある。

火力・耐久ともにgood。冷パンや素秘密の追加効果も引かない非常に自覚あるポケモンだった。

 

f:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainガブリアスゴツゴツメット

205-160-116-xx-106-169
地震 岩石封じ ステルスロック 毒々

相手にするとなかなかヘイトを溜めるポケモン。ガルガブ選出時に相手ガルがAS猫捨て身だった場合の引き先としたり、ガブゲンスイ選出での電気の一貫切りとしたりなど、選出率はトップ。調整はガルーラのC93冷ビ高乱数耐え(75.13%)、A192秘密不意高乱数耐え(77.1%)。A177捨て身も90.47%で耐える。もう少し耐久に振っても良いかもしれないが、大抵裏から出すので意味があるのは捨て身耐えだと思う。削れたガルーラに地震を打つことが多々あるので、Aも削りたくない。181-121ガルに対して鮫肌*2+ゴツメ*2+A160地震で瀕死確率88.54%。

鬼火や毒を受けてもあまり痛くないので、かなり雑に扱える。電気に出して封じステロを打って捨てたり、カバやクレセの対面で毒ステロを打って捨てたりする。裏のマニュやアローの圏内に入れるために削ることが仕事。

ゲンから引く際にめざ氷を打たれることがあるのでここは択となるが、実はゲンを電磁波で捨ててもガブマニュで詰められることがあるので早めに考えておくこと。また、クレセやボルト対面ではマニュに安定して引けることがあるので、ゴツメ鮫肌のあるガブを残すことも考えたい。

 

f:id:aaaa_OTL:20160915003439p:plainマニューラ@ラムの実
145-172-86-xx-105-194
叩き落とす 氷の礫 けたぐり 剣の舞

電磁波ボルトやクレセ、スイクンといったクッションポケモンを起点に舞うフィニッシャー。スイクンは経験上勝てているが、机上でどの程度の勝率となるかは不明。主なダメージ計算は以下。
+2けたぐり 197-135ガルーラ高乱数(88.54%)
+2叩き   227-189クレセ低乱数(31.25%、1/16ダメ込みで確定)
+2礫    184-132ボルトに116~140(ステロ込み25.52%、A160封じ込み80.04%)
A194猫不意 瀕死確率30.71%     A177猫不意 瀕死確率14.27%
A182逆鱗  瀕死確率94.27%

格闘、フェアリー、先制技持ちの鋼が重くなるため、これらが選出段階で見える場合はほぼ選出しない。ただし厨パに対してはゲンガブマニュと選出した。バシャがメガだったり裏に控えているとしんどいのだが、多くは出てこないか初手バシャで、ゲンガーでヘド爆叩きを撃ち合い、次ターンにガブに引くことでバシャを処理するというルートを取り、他をマニュで詰める。

上位の構築を見ているとボルトは挑発持ちやカムラ持ち(電磁波なし)が一定数いたらしいが、対戦では全く見なかったため、選出時点でほぼ出てこなかったと考えられる。そういった選出が噛み合わなかった場合でも、マニュはゲッコほどではないが汎用性が高い方なので、あまり腐ることはなかった。特にカバガルゲッコのような構築に対しては、ゲッコの上を取れることから剣舞を積めないながらも詰め筋となりえた。

 

f:id:aaaa_OTL:20160915011604p:plainファイアロー@青空プレート 
173-129-92-xx-104-162
ブレイブバード 鬼火 剣の舞 羽休め

上記のとおり、マニュの採用が相手の格闘、フェアリー、鋼を重くしているため、補完的な採用。特にクチート軸に出せるよう鬼火持ちとし、持ち物補正と剣舞込みでガブを落とせる程度のAを確保した。火力は絶妙であったが、耐久は微妙だったのでミラー意識のSをもう少し落としてHDに回しても良いかもしれない。

あまり選出しないが、選出画面でボルトやスイクンを呼び、格闘等を牽制してくれているはずである。特に重いミミロップ、メガバシャといった格闘やフェアリー、処理ルートの限られているナット等が相手のパーティーにいたり、ボルトをステロで削って〆られそうだったりすれば選出する。かなりピンポイントに出す枠となっているので、型の再考もあり。

 

f:id:aaaa_OTL:20160915013300p:plainスイクン@カゴの実
205-xx-176-111-135-114(非理想)
熱湯 冷凍ビーム 瞑想 眠る

瞑想眠るによる詰ませ性能に加え、対ガブやカイリューアローを見ての対面選出性能を兼ね備えたスイクンはやはり強かった。以前のシーズンに比べてかなり燃やしてくれたため、戦術的に火傷を組み込めた点も強さを感じられる一因だった。昔はあんなに毛嫌いしていたのに()

相手のスイクンは素眠りにして裏のガル、剣舞アロー、剣舞マニュで倒す算段なので、ひとまずこいつを投げて燃やした。対カバ展開構築にもストッパーとして出すことが多い。その他では、マリと11を取ったり、サザン入りへの詰ませ役としたり、ポリ2を起点にしたりといった形でも出した。調整はこご風を持っていた時の名残なので特に意味はない。鉢巻カイリューの多いシーズンだったので、その上を取る機会が多かったのは良かった点である。

○選出
対厨パ f:id:aaaa_OTL:20160914234325p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915003439p:plain
対ガルクレセ f:id:aaaa_OTL:20160914234325p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915003439p:plain
対カバガルゲッコ f:id:aaaa_OTL:20160914232709p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915003439p:plain
対マンダ軸 f:id:aaaa_OTL:20160914232709p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915011604p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915013300p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915003439p:plainから2 ジバコ入りは重め

対ポリクチ f:id:aaaa_OTL:20160914234325p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915013300p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915011604p:plainから2

対ヘラクレセドラン f:id:aaaa_OTL:20160914234325p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915011604p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915013300p:plain

対カバルカ f:id:aaaa_OTL:20160914234325p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915013300p:plain ルカが物理だと熱湯ゲーになりがち

対ロップジバコ f:id:aaaa_OTL:20160915011604p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915001959p:plainf:id:aaaa_OTL:20160915013300p:plain 重い

 

○総括
ガルクレセ等、マニュが刺さる試合が多く、easy winを多く拾えたが、知名度が高まればそうはいかないだろう。また、ガルゲン主体でない構築に対してはかなり薄くなっている。

特に、速い格闘(メガバシャ、ロップ、ルカリオ)やバトン構築が重い。後者はガブかスイクンに吠えるを搭載すればマシになるが、そういった構築の数がさほど多くないため優先度が低いと判断した。吠えるよりずっと今の技構成の方が大事。
また、バンギも格闘技搭載がマニュだけと処理が遅くなりがちで苦手。ただ、よく裏にいるルカリオの方がよっぽど出てきやすいため、現環境であればあまり考える必要もないかと思う。

○参考
今回はそれっぽいのなし。

○ORASお疲れさまでした!

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○追記

第8回関西シングルFESTAで使用。予選4-3(直接対決勝利)でギリギリ2位抜けできたものの、決勝トーナメント1回戦で負けてしまった。マリルリ入りが多く、マニューラを全く生かしてやれなかったのが残念でした(日記